NO.705 ギスギス


 またまた涙なくしては語れない仕事ねたである。昨年の四月からついに12回目の試作となった開発中の商品であるが、実はボスが、治具に対してやっとキレた。というか、ついにキレた。

 しかし、★の人(←星君)は相変わらずで、危機感がまったくない。プロトタイプに3年も開発期間が必要としたのはどうやらこいつのせいであることは明確になってきた。んで、現在進めているコマーシャルタイプでも治具設計に半年、改造に1年とすでに1年半ほど無駄飯を食わされている。ちなみに僕の製品設計期間は4ヶ月だった。

 で、とりあえず、治具の現状確認とチェック項目を作成するように★に業務命令が出たことで、状況は、より複雑になった。最大の問題は★はその治具に対して、問題があるという意識がないということである。たとえば、30秒で終わる溶接工程も、治具にセットするために10分かかる。確かに、ぷれす部品どうしの溶接であるため、決して簡単ではない。

 ただ、出来上がったものの精度は決して高くないのだ。つまり、ただ10分という時間を無駄にしているということになる。こんな治具が10数点ある。★に言わせれば、部品の精度上の問題だと、言っているが、同一ロット内の部品で公差外のものはない。むしろ組付けたもので測定すると、公差内に収まるものはほとんどない。しかも、安定しない。。。

 で、彼なりにまとめ作業を始めているらしく、問い合わせが多くてかなわない。
 実は僕自身も若干キレかかっているのでまともに相手はできない。
 
 ★『はっかぁっくんっさぁ〓〓。AとBの溶接治具ってどうかなぁ〓〓』
 僕『どうにもなりませんね』
 ★『問題点処置記録をみるとさぁ〓ねじの径が小さいって書いてあるんだけどさぁ〓』
 僕『ご自分でテストされて、状況は確認されているんですよね?。』
 ★『ん〓〓。BとCの溶接治具とほとんど同等だから問題ないと思うんだけどさぁ〓。だからやってないよ』
 僕『!!!!!!』(怒りが頂点に達すると言葉って出なくなるモンですね)

 ・・・・・・
 フェードアウト。。。。