漆器のスプーン

 先日、僕の使っていた汁物のおわんにクラックが入ってしまった。多分、食器乾燥機が原因ではないだろうかと想像しているが、「木」だけに、また毎日使うものだけに、ボンド等で修復はタブーである。
 たまたま、うちの近くに漆器屋さんがあり、チビの御椀も欲しかったので、早速嫁ハンを連れて行ってきた。といっても、もう数日前の休日の話である。
行ってみてびっくりしたのは漆器の値段である。椀1個で数千円もするものばかりで、
 ハン泣きになりそうになっていたが、店の奥へ入ると、いわゆるB級品だろうか、500円前後で、漆器がたくさんおいてあった。確かに塗斑は多少感じられるが、その部分に数千円の価格差は感じられなかったので、当然のことながらお買い上げである。
 そこのお店の人たちは非常に感じの良い人たちで、チビのためにお菓子をくれたりで、 チビも相当楽しかったようだ。
 で、会計も終わって、店を出ようとしたら、店のおばちゃんがあわてて、「チビちゃん用にね」とこれまた漆器のスプーン(190円相当)を包んでくれた。
 チビの口には決して小さくはないが、チビは非常に気に入ったらしく、最近はこればっかりでご飯を食べるようになっている。
 おばちゃんに感謝である。というか、また行く(笑)