事件です

 仕事を終え、家に帰ったら、チビとジジババが母屋の庭で遊んでいた。母屋とは同じ敷地内に我が家は建て てあるのだが、母屋と、我が家は庭が別である。(笑)母屋と我が家を行き来するためには3通りの方法が ある。ひとつは裏を廻るのだが、ここは今くもの巣の巣窟となり、インディージョーンズ並みの装備がないと通過するのは不可能に等しい(←ヲイ)
 もうひとつは駐車場横に設けられた通路になるのだが、柿の木に行く手を阻まれ、通行することは不可能である。アメシロ?などという毛虫と真っ向から戦う気があれば別だが。。。(苦笑)で、今残された通行手段は駐車場経由である。この通路には石段(2段)あり、用水路(雨水の排水溝)と盛りたくさんで、チビにとっては落ちる、こけるなどの危険はいくつかありそう。
 さて、前置きが長くなったが、母屋の庭から我が家の庭へチビに手を引かれ移動中、排水溝で何かが動いたような気がした。でも茶色いような小さなものだったので、落ち葉か何かだと確信していた。それから数分後チビが母屋の庭に移動し始めたので、また手を引かれ、連れて行かれるときに、何気に排水溝を見ると、また何かが動いている。
 しゃがんで確認してみたところ、多分スズメのヒナだと思われる親指大の小さなヒナがピィピィ鳴いていた。実は1羽ではなく、隅っこにもう一羽いた為、計2羽いることになる。しかし、我々の手でわずか2センチほどの目もろくに見えていない雛を育てるのは不可能だろうと判断した。ヒナがここにいる理由を考えれば親に捨てられたと考えるしかない。スズメの巣は多分我が家の軒下にあり、ろくに歩くことも出来ない雛が、この排水溝にくるためには空を飛ぶしかないのである。しつこいようだが、このヒナたちは多分、捨てられた。けなげにピィピィ鳴き続けているので、多少情も移りそうになったが、先にも述べたように我々の手ではどうにもならないことなのである。

 特筆すべき点は。。。
 小さいながらもチビは鳴くヒナを見て腹を減らしていると悟ったのだろう。ヒナの体よりは10倍以上は大きいと思われる真っ赤に熟れたトマトをヒナに差し出していたことだろうか。僕の一瞬の判断でヒナへの直撃は逃れたが、最悪はヒナがトマトによって圧死してしまったかもしれない(笑)
 で、結局ヒナは、如何することも出来ず、駐車場から裏庭のジャングル茂みに移した。結果は多分書くまでもない。明日の朝にはどうなっているかも想像したくない。が、わがまま言うと捨てるぞというチビへの脅迫(爆)にはいい勉強になったかなという風に考えるようにしている。が、当のチビは数分後には全くヒナのことなどは忘れている様子だった。