並行平板

 業務である。決して、理科の実験ではない。開発中ゆえ多くは語れないが、この商品は少なからず機構内で内圧がかかるものである。これに伴い、保圧試験が必要になってきている。しかし、あまりにも低圧なためこれらをコントロールするレギュレータを探すのは非常にめんどくさい状態である。そこで目をつけたのが血圧計である。
 今の電子(電動)式では具合が悪いので、医者にあるようなオードソックスオーソドックスな手動式の水銀柱を使用したものを使うことにしているのだが、漏れるか?、漏れないか?、の判断を水銀柱の高さで見なければならないため非常に困難だった。1mHg位であればどうにか確認は出来るのだがそれ以下になると、人間の目では限界だと思う。
 そこで、画期的なアイデアに基づいて、早速実践をしてみた。水銀柱の真横にクッキングホイルを貼り付けて、水銀柱との間にコンデンサを作り出すということなのだ。まさにコンデンサの理論そのものなワケなんだが、さて、果たして理論どおりに行くかどうかが、焦点だった。残念ながら今回はLCRメータを使用することが出来なかったので、Cも計れるテスターを使用しみた。
 レンジを2000qFに設定してやっと図れる程度の容量しかないのだが、水銀柱の上がり下がりによってちゃんと並行平板コンデンサの容量が変化している。つまり、圧力の変化が生じた場合、デジタルで確認することが出来る可能性が出てきたのだ。来週から第6次試作をスタートさせるので、このときに 早速実践投入しようと考えているんだが、まだ時期尚早なんて事は無いよね(笑)