やってらんねぇYO

先日薄板の溶接でレーザー溶接は不適切と判断した我々の部隊だが、代替案としてスポット溶接を行う方向性を打ち出した。たまたま、うちの会社のスポット溶接機が外注に出たまま放置されていたのでこれに救いの手を延べて拾ってくることに成功!!
ココまでは非常に予定通りに進んでいた。
製造サイドでスポット溶接及び治具のテストを行う予定だった。そう、予定だった。実際テストを始めようと治具のセッティングを済まし、いよいよ通電開始というところで、全くアークが出ない。電圧を上げても波形を変えても全く溶接できない。ココでうちの製造サイドは白旗をあげてしまった。仕方なしに何故か僕がこれを引き継ぐ形になってしまったようだ。以前この溶接機を使用したことのある人に話を聞いて回り、いろいろ試しているうちにあるひとつの結論に達した。そう。ものすごく簡単なことである。セッティングされた治具を見ると、溶接機の台座は鉄、治具はステンレスである。そして、高さを稼ぐためにチャンネルを付けてあるのだが、これがアルミだったのだ。確かにテスターでは通電されているように見れる。しかし、スポット溶接時流れる電流は極わずかで、これらの3段重ねによる抵抗値の増大で電流が流れなくなっているようだ。ためしに治具を取っ払って銅の塊を置いて試したところちゃんと溶接できるのだ。とりあえず明日にでも接点グリスでも塗ってもう一度トライしてみたいと考えている。
が、
気に入らないのは製造サイドへ対してである。通電しないのでどうにもならないと連絡を受けてからあちこち走り回り、やっと方向性が見えてきたので、現場へ行ったところ、
本人は寝てやがったで、僕が登場したことで、眠りからは覚め、当然溶接機の検討をすると思った。
これが大間違い
そこで、別の治具の組立てを始めやがった。スケジュールどおりに物を進めるなら、今週いっぱいは溶接機の調整来週から別の治具の組立てになっている。しかも溶接機の調整が終わらない限りはどんなに別の治具ができても製造できない状態であるということを彼がしらないはずは無い。さらに、この溶接機の調整については業務命令であり、決して
知的好奇心の追求だけの問題ではない。ほんとやになっちゃうなぁ。