No.1224 COSMOSDesignSTAR

えーと、引き続き、知らない人は知らない人は置いてけぼりシリーズ〜ぅ(・∀・)
昨日、社内で「COSMOSDesignSTAR」というか「COSMOSWorks」のデモがあり、社内の構造解析担当者としてデモに参加して来ました。
まず「COSMOSWorks」というのはSolidWorksのアドオン的な「構造解析」「動解析」「流体解析」がパッケージされたもので、位置づけ的にはミッドレンジのCAEツールである。
今現在僕が使用しているのはPro/Enginnerと連携するPro/Mechanicaで行っている。こちらはハイエンド位置づけされている。このほかに、「ANSYS(アンシス)」「NASTRAN(ナストラン)」や「ABAQUS(アバカス)」とかこのほかにも色々ある。社内は、Pro/Enginnerを使用している都合上データの連携性の最も良いPro/Mechanicaを使っているわけなんだが、残念ながら難点がある。その難点と言うのは、「非線形」の計算が出来ないのである。逆にCOSMOSは非線形をうたい文句にしてあり、ゴム系の計算も出来るらしい。
−−−−−−ココまで前フリ−−−−−−
実際にデモを見た感触
とにかく、インターフェースがユーザフレンドリーになっている。Pro/Mechanicaみたいに、操作方法を習得しなくても設計者がとりあえず解析する事は出来そう。入力しておくパラメータにもよるんだろうけど、計算結果に対する評価もしやすそうな感じである。
メッシュの方法や、計算方法に関しては、極端に差がある感じでは無い。よってPro/Mechanicaとも計算結果はほとんど変わらないだろう。逆に、結果が変わったら困るけどね。つまり、計算結果が変わらず、インターフェースが判りやすく、結果の評価がし易いという点からCOSMOSに分がある感じ。
Pro/EngnnerとかPTC製品の全般的に言えることだけどインターフェースがお世辞にもユーザフレンドリーとは言いがたい。WildFire1.0からアイコンを使用するインターフェースに変わったんだが、個人的に、Pro/Eでアイコンと言うところに違和感を感じまくりである。以前のバージョンのUNIXライクなカスケード式のメニューに慣れ親しみすぎたためか、WildFireになってからは直感的にコマンドを入れる事が出来なくなっている。特にサーフェースや除変のフィレットなどは、未だに苦戦を強いられている。
おっと、話がそれた。
とにかく、使いかってから考えるとCOSMOSはよさそうな感じ。金額も300万円以下と、非線形の計算が可能なCAEのツール類に比べると、結構安い。
でも、問題もある。社内はPro/Eであるため、COSMOSで解析するためにはデータを「IGES」やら「STEP」やら、何らかの形式で吐き出す必要があるのだ。こうする事でCAEとCADで依存関係が切れてしまうため、「解析→部品修正→解析」と言った流れが切れてしまうことになる。当然この流れが切れているので、例えばフィレットを0.1R大きくしても解析条件は再設定が必要になる。COSMOS側でPro/Eの生データが読めるようになればすべてが解決すると主運だけど、多分それは無理っぽいよね。SolidWorksでも生データはインポートできないみたいだからね・・・ま、何処まで社内がPTC製品で行くのかしらんけど、行くところまではPTC製品を使うしか無いみたいだから、仕方ないよね・・・