No.677 がっかり

配属されている部隊の連中は以前から仕事の対する危機感と、やる気がないことは以前から感じていたことではあるが、今日ソレが確実に感じ取れることが出来た。先に書いていくが、私自身の確認漏れがあったということも1つの根本的な問題だということは間違いのない事実である。部下を信用しすぎた私の落ち度であることは言うまでもない。

 いよいよ開発も最終段階に入り、部品精度も図面に対しては未だ公差外ではあるものの、悪いなりにも安定してきた。今回製造部の女性を交えて最終段階の試作を行っているのだが、この意味を理解できる人間は今の部隊にはいない。1週間前からスタートした試作はやっと半分に達し、いよいよ保圧試験を行う工程までたどり着いた。

 ここの工程は私がメインで行いっている工程なので、当然のことながら製造部の女性に教えながら組んでいたのだが、いざ保圧試験を行う段階で一つの異変に気が付いた。その異変とは、フロントリングに位置あわせ用のマークが付いていないのだ。迂闊だった。。。部下が部品を出していたので、安心していたのだが、まさかストック棚から部品を出さず、ワザワザ退避してあるダンボールから部品を出してくるとは想像もつかなかった。実はこのミスは今回が初めてのことではなかった。それだけに奴も注意して部品を出してくるだろうと、信じていた。という言い訳のもと、私も確認しなかった。しかし現実は3回目の同じ過ちを奴は犯してしまった。

 ところが、奴に部品が違っていることを伝えても。。。。
 「あれ?そうでしたっけ?」以上終了。。。
 その後の会議の席でも「私の確認ミスで古い部品が出ていた」との話をし、親方にネチネチと嫌味を言われた私ではあるが、奴はソレに対し、全く無関心な様子だった。もし私が同じ立場であれば、自分が部品を出し損じたというようなことは間違いなくこの場で言っていただろう。もしくは、会議終了後に上司に対して、せめて何かお詫びとは言わないまでの言葉はかけていたと思う。

 しかし、奴は、至って無関心だった。1年半かけて、どうしようもなく使えない奴をなんとなく使えるレベルまで育てたような気がしていたが、はっきり言って私のただの勘違いだった。まあ、上司(私)も上司だから、部下も所詮その程度なんだろう・・・(嘲笑)