プレゼン

 社内の製造部隊が、ベルト方式からセル方式に転換したのは数ヶ月前のことである。さらに、ソレを進化させて「一人屋台」方式なるものが定着しだしたらしい。この方式にを作り出すまでには相当の苦労と、ジレンマの中で戦いというか挑戦をしてきたはずの人が居るはずである。とまぁ、前フリはこんなところにしておいて本題。要はこの生産方式にしたことに対してのプレゼンというか結果発表のようなものを、約500名の前で発表すると言うことらしい。僕自身、5月に生まれて初めて1時間枠で講師を行った経過があるため、この件に関して、監修(←大げさ)してこいとの事業部命令により、午後一から発表者とミーティングを行ってきた。
 まず、第一印象は、スライドの枚数が多すぎるということ。ざぁっと見た感じでは30分くらいの発表だと思ったのだが、実は8分だった。これに対して14枚ははっきりいって多い。その後、説明を聞くにつれて、決定的な欠点を発見することになる。起承転結が全くない。つまり、全くまとまっていない状態なのである。もっと言うと自分が何を発表するのか見えていない状態で、この資料を作った感じである。で、あらかたスライドを見せてもらった後、テキストを見せてもらおうと思ったのだが、これがないのである。テキストのないことの理由を聞いて見ると、本番は8分で、アンチョコ(笑)はなしでやらなければならないから、作っていない。だからスライドを読むようにしているとの事。プレプレゼンも聞いたが、やはりボリューム不足と、一部意味不明な区間。さらに聞き手に訴えるものが全くない状態だった。とまぁ、あと2週間もあるので、初回はこんなモンかな?なんて思ってたら、実はこの資料は、常務や事業部長も一度目を通しているらしい。ということは今回が初めてではなく、多分この前段階で最低でも2回はプレをやっていることになる。

 その状態で、この完成度とは非常に残念な感覚を受けた。でもその理由は簡単にわかった。プレの後、各人から様々な意見やコメントが出されるのだが、これらを全くメモしていない。つまり、すべてを頭の中に入れようとしているのだと思う。しかし、まずそれでは不可能だと思う。だた、40歳を超えている発表者に対し、そこまで言う必要性はないため、これに関してはノーコメントにしておいた。

 今週末、ないし、来週の頭にもう一度プレプレゼンを行うようなので、その時までにどれだけ変わっているか、楽しみにしている(←意地悪?)