突如

 朝一番電話が鳴った。特に何にも考えずに電話に出たのだが、電話の相手ですっかり目が覚めて しまった。そう目の覚めるような相手。。。大ボスである。何でも突如パソコンがほしくなったようで、 とりあえず僕に電話をよこしたらしい。まぁ、うちも来るまで5分と近いからね(笑)。んで、用途などを 聞いていると、とにかく、「囲碁」「将棋」「麻雀」ができれば、何でもいい。とのこと。さらに、今後インターネットへの接続を踏まえた機種を選定してほしいとのことだった。まぁ、先週インターネット接続云々
 の話は聞いていたので、正直なところ思ったより早く買う気になったんだなぁなんて思っていたりした。が、いますぐにでもほしい感じだったので、午後時間が空いていることを告げると、しばらく考えた後、
「虫のいい話だとは思ってるが、金渡すから適当に見繕って買ってきてくれねぇか?」
 予算を聞いてみたが、特に予算なしとのことだった。さらに追い討ちをかけるように
 「これから金もってそっちへ行くから。30万位あればいいか?」
 
 やることはインターネットとボードゲームだけなのに30万とは大盤振舞である。ここで、僕は考えた。たったこれだけのことをするのに30万はあまりにももったいない話である。しかもパソコンなんかはまともに触ったことのない世代である。確かに金は鬼のように持っているかも知れないが、それでも勉強代での30万は高すぎる。

 そこで、うちに置いてあるSOTECのデカ重ノートを貸すことを考えた見た。重くてでかいが、ボスの要望は、でかい画面のもので、どうせ持ち運ばないからでかくてかまわないということだった。しばらくして、ほんとに札束を持ってうちにやってきたボスであるが、うちのノートでしばらく遊んでみますか?と問い合わせてみたところ、そのほうが、めんどくさくなくていいとのことで、急遽、うちのノートが里子に出されることになった。で、夜ボス邸へ持ち込むことになった。
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 実際使っていただいて、感覚を覚えていただこうと思っていたのだが、どこかでPCには触ったことがあるらしく、唯一苦労したのは、ダブルクリックくらいだった。後はゲームの説明は当然不要で、非常に
 楽しまれているようだった。

 で、帰りがけの一言
 「俺は、これでいいぞ。新しいのほしくなったら言え!!。このノート買い取るから。」
 だそうで、まさにひょうたんから駒のような話である。ただ、資金的に余裕のない僕は、そのノートを手放してしまうと、しばらくノートなしの生活を余儀なくされるので、うれしいやら悲しいやら。。。
 
 SOTECのノートって中古価格はいくらなんだろう(ヲイ)