試作組立開始

やっと冶具の組立てが終わったようなので、いよいよ試作組立てを開始した。4月の頭に冶具なしで手作りをしたときにある程度の問題点は拾えていたのだが、実際冶具を使用して組み立て始めてみるとどうも様子が違う。試作部品の精度もあるのだが、最大の問題は冶具の精度にありそうな状況に立たされている。
問題点を一言で挙げるとすれば、冶具が図面寸法で作成されているのだ。通常製品の部品図を描くときには公差を入れているのが一般的である。たとえば今回ある部品の交差は+0、-0.2と表記してある。
金型作成時はベンダーが中間寸法を狙うため、既に図面寸法より0.1mm大きく作るわけであるさらに、出来た部品が成形品であれば多少の変形もあるしプレス物であればスプリングバックもある。冶具を作るということはこれらを踏まえた上で図面を引いたり加工したりと行わなければならないのに、なぜ図面寸法どおりなの??
で、先週金曜日に完成するはずだった冶具は結局今週までずれ込んでしまったため今日から組立てを始めたんだが、冶具の精度の問題にぶつかってほとんど前進なしの状態になってしまった。とにかく恐ろしいことに、冶具類の部品が納入されて即冶具組立てという僕の常識では考えにくいことをしている。納品された部品についてはまず寸法検査を行うのが最低限のことではないだろうか。
そこで合格であれば経理上の処理を行えばいいところを、何故か納品された時点で
いきなり伝票処理をしてしまっている。これでは、修正費用が発生してしまう。
そんなことはどうでもいい。とにかく部品の精度云々言う前にご自分の作成された冶具の部品と図面を照らし合わせて確認されるのが一番よろしいかと。。。一緒に冶具の調整をしてやれるほど時間が余っちゃいないんだよね